使い方
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irMagicianはCDC-ACMがベースになっています。PCなどのホストからみるとシリアル通信のデバイスが接続された様に見えます。
- 接続
MicroUSB のケーブルを介して、ホスト(Windows/Mac/Linux)に接続します。黄色LEDが点滅すれば、CDC-ACMとしてシステムに認識されたことになります。
(たまに認識されないこともあるので、その場合は抜き差ししてください。) - 通信パラメータ
シリアル通信なので、以下の通信パラメータを設定する必要があります。- 9600-8-N-1
これは 「通信速度は9600, データビット8bit, Non-parity, 1ストップビット」となります。
- ホストとの接続
ターミナルソフトと接続して、irMagicianにコマンドを投入します.- Windows
- MacOSx
注意
MacOSx 10.4.1 以上 ではCDC-ACMのドライバが不調です。irMagician接続直後の下記コマンドの実行は出来ますが、実行後ターミナルに戻り再度実行しようとするとデバイスのハンドリングができなくなります。詳しくはこちらを参照下さい- screen コマンド
ターミナルから 以下のコマンドを入力します。1>screen /dev/cu.usbmodem01231 9600 [enter]
- screen コマンド
- Linux
CDC-ACM はカーネルドライバとして、設定してある場合が多いので、irMagicianをUSBに接続するとドライバも自動的にロードされます。Macと同様にscreenコマンドを使います。- screen コマンド
ターミナルから 以下のコマンドを入力します。1>screen /dev/ttyACM0 9600 [enter]
- screen コマンド
… Ready
が表示されたら利用可能です。(ターミナルソフトの起動タイミングによっては表示されない場合があります。また、ホストやシステムの状態によって、エラーメッセージやゴミが表示されますが、通常使用では問題ありません。)- 赤外線信号のキャプチャ
- cを入力後、[return] or [enter]を押下
- … を確認
- 赤外線信号の照射
このタイミングで各機器のリモコンから赤外線信号をirMagicianのセンサに向けて照射します - タイミングの確認
正常に信号がキャプチャされると、72などの数値が表示されます。信号の照射が遅れた場合は Time Outが表示されます。
- 赤外線信号の送出
- irMagicianの赤外線LEDを対象となる機器に向ける
- pを入力後、[return] or [enter]を押下
- 対象となる機器のリモコン信号に応じた動作と緑LEDの点滅確認
うまく、学習出来なかった場合はPostScaler値を変更すると、うまく学習できることがあります。全てうまくいくわけではありません。現在値は100になっていますが、これを200に変更します。k,200[return]。この値を変更しても、うまくいかない場合は本システムでは学習できないタイプのリモコンだと思われます。
- コマンド
現在(2014/Apr)利用可能コマンドは以下の通りです。強調表示されている一文字がコマンドとして利用されます。- Bank set
- 説明
メモリのバンク設定を行います。メモリバンクは64バイトがひとつの単位になっています。全部で10バンクあり、64×10=640バイトの信号保存領域があります。 - パラメータ
バンク番号(0-9) - 使い方
b,n (n=バンク番号を設定) - 応答
なし
- 説明
- Capture signal
- 説明
赤外線リモコン信号を取得します。 - パラメータ
なし - 使い方
- c[enter]
- コマンド発行後、赤外線受光部にリモコン信号を送出します。
- 応答
コマンド発行後、” … ” が表示される- キャプチャできた場合
xx 取得バイト数が表示される - 赤外線受光部に信号が規定時間内に未到達
Time out が表示される
- キャプチャできた場合
- 説明
- Dump memory
- 説明
メモリの表示 - パラメータ
メモリ番号(0-63) - 使い方
d,n (n=メモリ番号を設定) - 応答
16進数表示
xx
改行はしない
- 説明
- Error correction check(テスト実装)
- 説明
Error Correction Check の実行 - パラメータ
- 使い方
- 応答
- 説明
- Information
- 説明
irMagician内部の情報の表示 - パラメータ
与えるパラメータに応じて、irMagician内部の情報を出力します- 0
バージョン表示 - 1
赤外線信号の変化点 (L/Hの切り替わり)の数 - 2
H側の赤外線信号の最大値 - 3
H側の赤外線信号の最小値 - 4
L側の赤外線信号の最大値 - 5
L側の赤外線信号の最小値 - 6
postScalerの値 - 7
現在のバンクの値
- 0
- 使い方
i,n (n = 0-7) を指定します。 - 応答
- 説明
- K Set Post scaler
- 説明
postScalerの値を設定します。0から受け付けることが可能ですが、実際は100程度にしてください。(初期値は100)0をセットすると例外が発生します。 - パラメータ
1-255 - 使い方
k,n - 応答
OK
- 説明
- LED On/Off
- 説明
LEDの点灯/消灯 - パラメータ
1 で点灯/0 で消灯 - 使い方
L,0 or L,1 - 応答
OK
- 説明
- Modulation
- 説明
赤外線LEDの変調周波数を変更します - パラメータ
- 0
36KHz - 1
38KHz - 2
40KHz
- 0
- 使い方
M,n (n = 0-2) - 応答
OK
- 説明
- N Record pointer set
- 説明
赤外線信号の変化点 (L/Hの切り替わり)をセットします。ファイルから赤外線信号をセットする際にデバイス側にロードしておく必要があります。 - パラメータ
2バイトの符号なし整数 - 使い方
N,nnnn - 応答
OK
- 説明
- Play
- 説明
ローカルに格納されている赤外線信号の再生 - パラメータ
なし - 使い方
P - 応答
… Done
- 説明
- Reset
- 説明
システムをリセットします。 - パラメータ
- 0:
赤外線信号バッファのクリア - 1:
ユーザ初期化ルーチンの実行
- 0:
- 使い方
R,0 or 1 - 応答
OK
- 説明
- Statics mode (No longer supported)
- 説明
赤外線信号の実際のキャプチャは行わずに、データの測定のみ行います。サポート対象外 - パラメータ
なし - 使い方
S - 応答
Done !
- 説明
- Temperature (irMagician T version only)
- 説明
温度センサの値を0000-1023の範囲で返します。上位のアプリの補正式を通して、℃に換算します。 - パラメータ
なし - 使い方
T - 応答
xxxx
OK - 補正式
degree Celsius = ((5 / 1024 * T[value]) – 0.4) / (19.53 / 1000)
- 説明
- Version
- 説明
タイトル表示 - パラメータ
なし - 使い方
V - 応答
irMagician x.x.x
- 説明
- Write data
- 説明
irMagicianへの赤外線データの書き込みを行います - パラメータ
- position
バンク内のデータの位置:0-63の範囲 - data:1バイトのデータ
- position
- 使い方
W,position,data - 応答
なし
- 説明
- Bank set