ターゲットのビルド
- はじめに
マイコンの学習を目的としている場合であれば漠然と各種の参考書やwebなどを参考にして色々と試行錯誤出来ます。つまり、ある程度の時間が取れます。マイコンはその目的を達成するために各種機器に組み込まれて活用される事が多いと思います。つまり、何かをやりたいからマイコンを利用するわけです。マイコンを利用する場合はその目的に対して最短距離で実現させる方法を考えます。 - 目標
ebay で購入した憧れの NeXTキーボードをMacで利用出来るようにNeXTで利用されているADB (Apple Desktop Bus)をPCに接続するために USB-ADB コンバータを製作する - 前提条件
- 以下を実行するにあたり、すでにatmel-AVR用のクロスコンパイラが利用出来る環境にあるものとします。
- atmega32u2のボードを利用します。
- 以下を実行するにあたり、すでにatmel-AVR用のクロスコンパイラが利用出来る環境にあるものとします。
- USB-ADB コンバータ
ADBに限らず、USB以外のキーボードのインターフェイスを接続するためのマイコン活用の事例が出ています。tmk_keybardになります。これはatmel-AVRを用いていますので、atmel-AVRを利用出来るための環境を整えます。
- ソースのダウンロード
Webの右下の「Download ZIP」からダウンロードして、適当なディレクトリに展開します。
- Makefileの編集
以下を編集します。
tmk_keyboard-master/converter/adb_usb/Makefile- 他のMCUをコメントアウトして、atmega32u2を指定する
12#MCU = at90usb162 # Teensy 1.0MCU = atmega32u2 - MOUSEKEY_ENABLEをコメントアウト
12#MOUSEKEY_ENABLE = yes # Mouse keys(+4700)EXTRAKEY_ENABLE = yes # Audio control and System control(+450)
- 他のMCUをコメントアウトして、atmega32u2を指定する
- make
上記、変更が完了したら make します。そのまま make[Enter]で adb_usb_lufa.hex が生成されます。
- dfu-programmerで書き込み
makeが完了した adb_usb_lufa.hex をdfu-programmer (or FLIP)でatmega32u2ボードに書き込みます